調教番長の競馬部

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福島競馬場 ダートコース 解説

福島ダート1000M

上りが中心の坂コース。スタート地点がコースの一番低い部分で、ゴール地点が一番高くなっているため、緩やかな上り一手になる。だが3〜4コーナーが典型的なスパイラルコーナーなので、小回りの割にはコーナリングでスピードが落ちない。
04年秋からダート1150mが作られたため、それ以前に比べてレース数は少なくなった。幅員が20mと狭く、フルゲートが12頭と少ないことも特徴の一つ。
下級条件のみの施行で、単純に「強い馬なら前に行ける」ということもあるが、逃げ馬の勝率が40%、連対率が65%強、複勝率が80%という典型的な前有利のコース。下図の通り、集計期間中では、後方待機馬は未勝利、前崩れの展開になっても2着まで。このコースで後方から2〜3着まで追い込んできた馬は、次走以降も好走することが多い。

福島ダート1150M

2コーナーのポケット(芝)からスタート。1000mはフルゲートで12頭しか取れないが、こちらは16頭まで取れるようになっている。
1000mより向正面の直線を150m延ばしたコース形態。 スタートしてから3コーナーまで500mほどの直線となり、これだけで全コースの半分近くの割合を占める。そのため、距離が延びるにも関わらず、1000mよりもテン争いが激化。かなりの前傾ラップとなり、多少は差し脚が活きるようにはなっている。
とはいえ、中心は圧倒的に先行脚質。強い先行馬を中心に、展開次第で逃げか差しを選ぶというスタイルがいいだろう。

福島ダート1700M

上りスタートで1コーナーまでの距離は338m。先行争いが激しく、1コーナーから下るので惰性で速いままコーナーを回りきってしまうのが特徴。向う正面の上りで一息入り、直線の間に徐々に加速。坂を上りきって3〜4コーナー中間から追い出す。上り・下りの勾配自体は大きくないが、最初下って目一杯速くなり、後半はほぼ上る一方というレイアウトで非常に上りが掛かる。
断然逃げ・先行有利。特に逃げ馬は1コーナー過ぎの下りで単騎に持ち込めるので成績が良い。差し馬を狙うならある程度捲れる馬でないと厳しい。

福島ダート2400M

2コーナーの出口付近からスタート。コーナー6回の小回り長距離ダートということで、ペースは速くならない。勝負どころは2周目の向う正面。ここでポジションを押し上げ、3〜4コーナーで先頭を捕える位置にいないと苦しい。1周目は脚質問わず出来るだけ距離ロスなく回り、2周目の向う正面で如何に捲って好位まで取り付けるかで勝負が決まる。捲り切ってしまえばその勢いで押し切れてしまうのが通常だ。切れる脚など不要で、スタミナ型で追ってバテないタイプを狙いたい。