調教番長の競馬部

調教番長の競馬に関する勉強部屋です(^^♪

安田記念 プレゼント企画

いよいよ安田記念ですね(/ω\)

最近はノート購入者へアマギフのプレゼントなどしてきましたが

今回は3連単一点予想で的中者にはアマギフ5000円プレゼント(*'▽')

 

参加手順は⇩

①アンケートに本命馬は投票

②コメント欄にTwitterのアカウント名と3連単予想を1点だけ記入
(例)調教番長 1-2-4

 

3連単を2点記入したりすると対象外となりますm(__)m

 

的中者が多数いた場合はその中から抽選で3名までプレゼントします(*'▽')

 

私の安田記念の激推し馬は⇩
ランキングの説明文に記載してあります(/ω\)


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安田記念 特集

今回は安田記念2020の過去10年のデータを分析予想していきます。
国内最強、マイルでも強い走りを見せたアーモンドアイがここに参戦してきました。
前走は持ったままで直線抜けて全く反動の無い勝利。間違いなく1番人気になるでしょう。
さらにマイル王インディチャンプ、高松宮記念2着馬のグランアレグリア、ダノンキングリー、ダノンプレミアムと超豪華メンバーが集結。
人気、枠順、脚質データを見て、どのようなレースとなるかを考えていきましょう。



人気データ

1番人気馬の複勝率は60%と高め。
2~5番人気馬の複勝率はそこそこ。
6~10番人気以下の馬は9頭馬券に絡んでいて、複勝回収率は89%。
11番人気以下の馬は5頭馬券に絡んでいて、複勝回収率は76%。
結構穴馬も馬券に絡んでいますね。

枠順データ

特に内外で有利不利はなさそうですね。
今開催の東京芝コースは内目が有利でしたが、
先週の日本ダービーは外目も伸びていましたからね。
少なくともレース的には内外で有利不利はないです。

脚質データ

逃げ馬の複勝率が若干高いですが、先行、中団、後方で複勝率にほとんど差がありません。
先行力だけでは押し切れないレースでしょうね。
上り3Fデータを見ると1・2位馬の複勝率が高め。
素直に上り性能が高い馬を狙っていきましょう。

年齢データ

7歳場になるとさすがに成績が下がります。
ただ4~6歳馬で複勝率に大きな差はありません。
ある程度の年齢までなら好走できるレースです。

馬体重データ

成績が良いのは500~519kgの大柄な馬。
複勝率27.8%、複勝回収率128%と非常に成績が良いです。
東京マイルG1は非常に引き締まった流れになるので、
その点が影響しているかもしれません。
登録馬の中で前走500~519kgの馬は…
セイウンコウセイ・タワーオブロンドン・ダノンプレミアム・ペルシアンナイトの4頭です。

調教師データ


出頭頭数が多いのは栗東ですが、複勝率を見ると美浦の方が成績が断然良いですね。
特に堀宣行厩舎は過去10年で10頭出走して5頭が連に絡んでいます。
ただ今年は参戦していませんね。
美浦所属はアーモンドアイ、グランアレグリア、ダノンキングリーなどです。

馬主データ

吉田照哉馬主は4頭出走して4頭連に絡んでいます。
ただ今年は参戦馬無し。

種牡馬データ

ディープインパクト産駒は26頭出走して複勝率13.9%と苦戦傾向。
その他を見ても成績の目立つ種牡馬はいませんね。

コース種牡馬データ

東京芝1600mの種牡馬データを見ていきます。
ディープインパクト産駒は複勝率38.9%と非常に好成績。
ただ安田記念ではあまり活躍していないだけにどうか。

ロードカナロア産駒、ルーラーシップ産駒も複勝率30%以上。

今年の登録馬で言えば…

ディープインパクト産駒
グランアレグリア、ダノンキングリー、ダノンプレミアム
ヴァンドギャルド、ケイアイノーテック

ロードカナロア産駒
アーモンドアイ、ダノンスマッシュ

ルーラーシップ産駒
出走馬無し


そして前走データも見ていきましょうか。

前走着順データ

まずは前走着順データですが、
特に前走1着馬が強いという感じはありません。
前走4~9着馬の負けている馬も普通に馬券に絡んでいます。
さすがにG1ですから前走10着以下の馬の巻き返しは少ないですね。

前走人気データ

複勝率が高いのは前走1番人気馬より前走2番人気馬。
回収率に関してはいつも断然人気タイプより、その次のタイプが優位ですね。
今年の登録馬で言えば…
グランアレグリア、ダノンスマッシュ、ヴァンドギャルドが前走2番人気馬に該当します。

前走脚質データ

先ほどの脚質データでは先行、中団、後方馬の複勝率がほとんど変わりませんでした。
ただこちらの前走脚質データを見ると、むしろ前走後方馬の方が複勝率が高いと言った結果になっています。
今まで後方からしっかりと追い込む競馬をしていた馬が東京マイル、しかもG1の速い流れで、今まで以上の脚を使うのかもしれません。

ただ今年は生粋の追い込み馬が人気馬の中にいません。
1200m戦で追い込む競馬をしたグランアレグリアもマイルなら中団ぐらいは取れますからね。

前走レース名データ

京王杯SC組、ダービー卿CT組、マイラーズC組から好走馬が出ています。
どのレースの組もそこそこの成績ですね。

今年はヴィクトリアマイルからの参戦となるアーモンドアイ。
高松宮記念からの参戦となるグランアレグリア
さらに海外帰りとなるアドマイヤマーズ、ダノンプレミアム。
様々な路線から有力馬が参戦してきています。

あまり前走レースにこだわらない方が良いかもしれません。

安田記念の狙い馬は下記ランキングで公開中!

馬券で勝つために

みなさんの友人や知り合いの中にも、競馬で儲けたという人や、競馬で負けてお金がないという人がいるかと思います。
では競馬で勝つ人と負ける人の違いは何なのでしょうか?

まず競馬で勝つ人は
余計なレース、つまり自分の狙っていないレースの馬券は買いません。
そもそも競馬場に行って予想をする時に、1レースあたりにかけられる予想の時間は30分もありません。その短い時間の中で予想をしようと思っても、考えをまとめるのは至難の業です。
そのような状態のまま馬券を買っても、当たる確率は低いでしょう。
狙うレースは絞って、余計な出費を抑えるようにしましょう。

競馬に勝つ人は、自分の得意な馬券の買い方を持っています。
どういう事かというと、例えば3連単では高配当を狙えるからと言って3連単ばかりを買わないのです。しっかりとレースの予想をして、そのレースに合った馬券の買い方をします。

個人的な意見としては、競馬に勝っている人は馬単を中心に馬券を買っている印象があります。

馬単3連単ほどの高配当が出るわけではありませんが、それでも当たる確率が高いのでこちらの馬券を買う方が結果的にはプラスになることが多いようです。
確かに3連単の爆発的な高配当を追い求めるのも競馬の醍醐味ではありますが、勝つためには現実的にいかなければならないのかもしれません。

馬券の買い方で言えば、金額の均等買いもやらない方がいいです。
ボックスやフォーメーションなどの買い方では1点に対して同じ金額で買う事しかできません。そういった買い方をしていて、もし人気馬同士で決まってしまった場合は当たってもマイナスとなってしまうケースもあります。
そういったことを避けるためにも、オッズを確認しながら当たったのにマイナスにならないように1点当たりの金額を変えていく必要があります。

面倒くさいと思う人もいるかもしれませんが、負けないようにするためには必要なことなのです。だからこそ狙うレースを絞っておき、1レースに掛けられる時間を多くとっておくことが大事になってくるのではないでしょうか。


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馬券の買い方と種類

一般的に『馬券』と呼ばれていますが

正式名称は『勝馬投票券』といい、馬券を買うことを『勝馬投票』といいます。

馬券には単勝複勝枠連馬連馬単・ワイド・3連複・3連単WIN59種類があり、1着の競走馬、またはそれ以下の着順の組み合わせを予想していきます。20歳以上であれば1枚100円から購入が可能です。


中央競馬では現在、以下の9種類の馬券が購入できます。

1着の競走馬、またはそれ以下の着順の組み合わせを予想し、最も的中しそうな券種を選択しましょう。


単勝
1着になる馬を当てる馬券


複勝
1~3着までに入る馬を当てる馬券


枠連
1着と2着になる馬の枠番号の組み合わせを当てる馬券


ワイド
1~3着までに入る2頭の組み合わせを馬番号で当てる馬券


馬連
1着と2着になる馬の馬番号の組み合わせを当てる馬券


馬単
1着と2着になる馬の馬番号を着順通りに当てる馬券

 

3連複
1着、2着、3着となる馬の馬番号の組み合わせを当てる馬券


3連単
1着、2着、3着となる馬の馬番号を着順通りに当てる馬券


WIN5
JRAが指定する5つのレースそれぞれで1着となると思う馬を選び、5レース全ての1着馬を当てる馬券


馬券によってそれぞれ的中率が違い、的中率が高い馬券ほど配当金は低くなります。
的中率の高い馬券の順位は以下の通りになっています。
複勝単勝枠連 > ワイド > 馬連馬単 > 3複連 > 3連単

 

馬券の買い方


ながし・ながす
1つの馬番(枠番)を軸にして、相手となりそうな馬番(枠番)との組み合わせを何点か買うことです。また軸にした馬番(枠番)から、すべての馬番(枠番)を買うことを「そうながし」といいます。


抜け目
軸を決めて流すときに、この馬番(枠番)は来ないと判断して購入しない組み合わせのことです。


ボックス買い
馬番(枠番)を3つ以上選び、それらの組み合わせ全てを買うことです。馬連枠連)の場合は3頭(枠)選ぶと3通り、4頭(枠)選ぶと6通り、5頭(枠)選べば10通りになります。馬単の場合はそれぞれの倍になります。


タテ目
馬連、ワイドなどの馬券で軸馬から流した相手同士で決まる(外れる)ことです。たとえば1-2、1-3を買った時の2-3で決まることです。


フォーメーション
3連単で1着馬、2着馬、3着馬をそれぞれ指定して買うことです。

東京競馬場 芝コース 解説

東京芝1400M

スタートして60mすると緩やかな上りになり、350mほどすると3コーナーとなるため、芝1400mという距離のわりにハイペースになりにくい。やや遅めの平均ペースの競馬が多く、時にスローペースとなることも。他の競馬場の芝1400mでは前傾ラップとなるが、東京競馬場は殆どの条件で後傾ラップとなる。
3~4コーナーも馬場改造でより丸い球状に変更されたため、以前ほど下り加速がつかず、息が入りやすくなる。そのため各馬が余力を持って直線に入り、ヨーイドンの上がりの勝負になりやすい。重賞では逃げ馬が波乱を演出している。スピードで押し切るタイプのスプリンターよりも、決め手のあるマイラーが強く、速い上がりが使えれば位置取りは問わない。
枠は内が有利で、8枠に入った1番人気馬は危険な数字が出ている。

東京芝1600M

春のNHKマイルC、ヴィクトリアM、安田記念が行われる舞台。向こう正面の奥からスタートし、250m地点までは緩やかな下りが続く。3コーナーまでは約550mほどの直線でポジション争いはさほど激しくならず、枠順に有利不利も少ない。ただし、3コーナー手前でいったん坂を登るが、再度下りの状態でコーナーに突入するため、息を抜きたいはずのコーナーで息が抜けない。そのため1400mに比べ上がりが掛かる傾向がある。
マイル戦ながらスタミナ消耗戦になるコースで、このコースを逃げ切るにはスピードに加え、スタミナ、底力が必要となる。このコースが『中距離を走れるくらいのスタミナが要求される』と言われる所以だ。クラスが上がるほど逃げ一辺倒では難しくなる……はずだが、外差しが利きにくくなっている影響なのか、近年は安田記念(ロゴタイプ)、NHKマイルC(メジャーエンブレムミッキーアイル)など大舞台での逃げ切りも目立っている。とはいえ、基本は瞬発力を持つ、先行・差し馬が有利なコースだ。

東京芝1800M

1~2コーナーの間にあるポケットからスタート。2コーナーを斜めに横切って向こう正面に入る。コーナー3つの変則的な形で、スタートして2コーナーまでの距離はおよそ160m。3コーナーまで750mと距離があり、先行争いはさほど激しくならない。重賞、オープン特別でも、ゆったりと流れて瞬発力勝負になることがままある。
位置取りは前に越したことはないが、速い上がりを求められるため、先行力だけでは直線で切れ負けする。位置取り問わず、余力を持って直線で速い脚を使えるかどうかが好走の条件と言えるだろう。
紛れが少なく、能力差が反映されるコースで人気馬の信頼度は高い。

東京芝2000M

1コーナー奥のポケットからスタートし、2コーナーまでの距離はおよそ130m。コース改修により以前より差が少なくなったとはいえ、多頭数の外枠は不利となる。
2~3歳戦、下級条件ではスローに流れて先行馬が活躍するシーンもあるが、クラスが上がると差し馬が台頭。スローに流れても逃げ残りは難しく、1600万下戦以上のクラスで逃げ切ったケースは2頭のみ。内1頭は後に海外G1を制したエイシンヒカリだった。
当該コースで天皇賞(秋)フローラSの2重賞が行われるが、天皇賞は上がり最速馬が活躍。フローラSはタフさが求められるレースになり易い。また、連続開催が行われる序盤は馬場状態をキープするためか、芝丈も長く、差しの効く傾向がみられる。瞬発力と地力がより求められてくるコースだ。

東京芝2400M

ダービー、オークスジャパンカップと、日本を代表する大レースが行われる舞台。2003年のリニューアルによって、スタート地点が坂の上りから平坦へ移動。そのため、以前よりも多少テンが速くなった。最初のコーナーまでの距離はおよそ350m。ゴール板を一度通過、コースを一周する。
基本的には長距離戦とあって、“スローペースからの瞬発力勝負”になることが多いのだが、逃げ馬のペースによって勝ち馬の脚質は様々。チャンピオンを決するコースらしく、スピード、スタミナがバランス良く求められ、逃げ切りは難しい。
コース形態からは枠の有利、不利は少ないのだが、集計期間では2枠から勝ち馬が頭一つ多く出ている。

東京競馬場 ダートコース 解説

東京ダート1300M

向こう正面半ばからスタートする。3コーナーまでは342mで、スタート後緩やかに上り、3~4コーナーはほぼフラット。最後の直線は日本のダートコースで最長の501.6mあり、残り200mまで2mの上り坂が待っている。
スタート後に上りがあるため、ペースはさほど速くならず、平均的に速い流れで直線に入る。下級条件での施行がほとんどで、1400mで強い馬より1200mで強いスプリンタータイプの好走が目立ち、先行力のあるスピードタイプが雪崩れ込む競馬が多い。

東京ダート1400M

1300mのスタート地点をそのまま100m延ばしたところからスタートで、JRAのダートコースで1400mは4場あるが、スタートからダートを走るのはこのコースのみ。最初のコーナーまでは442mあって、下りの直線距離が長いため前半のペースはかなり速くなる。下級条件では上がりがかかるため切れ味は不要。他のコースで上がりの差で負けていたバテないタイプの逃げ・先行馬は狙い目となる。後ろから行く馬もなし崩しに脚を使わされ、バテているので、後方一気はあまり期待できない。
ただし、2~3歳の新馬、未勝利では比較的見られる先行流れ込みも、クラスが上がるとその比率が下がり、オープンになると逃げ切りは至難の業。前崩れが多くなる。

東京ダート1600M

芝のポケット部分からスタートしてダートコースに入るまで芝を150mほど走るのだが、内と外では外の方がおよそ30m芝部分が長く、スピードが付きやすいため、外枠が有利とされる。芝でスピードに乗せる必要があるため、出遅れは致命的。スタートを決めることが出来るかが勝負の分かれ目となる。
最初のコーナーまでの距離はおよそ640m。長い距離を走ることになるが、スローペースになることは少ない。条件クラスでは前半のラップはさほど変わらないが、クラスが上がるほど中盤~ラストの流れが厳しくなり、スピードとタフさが要求される。
基本的には逃げ・先行が有利だが、東京ダート1300m~1400mに比べると逃げ切りの割合は少なく、上級クラスになると後方からの差し・追い込みも届く。

東京ダート2100M

スタンド前の坂を上り切った所からスタート。1コーナーまでの距離は236mと短く、先行争いが激しくなることもあるが、向こう正面では落ち着いて、終盤は長距離戦らしいスタミナ比べの様相となる。
基本、先行タイプが有利で、流れが遅くなった場合には向こう正面で早めに動くマクリも決まることがあり、いずれにせよ4コーナーではいいポジションを取っておきたい。長い直線があるとはいえ、直線一気はなかなか決まらない。

中山競馬場 芝コース 解説

中山芝1200M

秋のG1開幕戦・スプリンターズSが行われる舞台で、外回りの向こう正面に入った坂の頂上部分からスタート。最初のコーナーまでの距離は275mと短いが、3コーナーのカーブが緩く、ゴール前坂下までおよそ4.5mを一気に下っていく。最後の直線はローカル場並の310mと短く、最後に中山名物の急勾配が待ち受ける。直線が短いため基本は先行馬有利だが、オーバーペースで先行した馬は急坂で脚が止まり、差し馬の餌食となる。
枠は中枠の数字が良いが、下り坂を一気に駆け下りてくるため、4コーナーで馬群が外に振られることもあり、最内をロスなく回った馬が突き抜けることもある。

中山芝1600M

スタート地点は1コーナー横のポケット。高低差が5.3mある芝コースの最高地点からスタートして2コーナーまで緩やかな下り。外回りの向こう正面から3~4コーナーに向かって約4.5m下っていく。最初の2コーナーまでの距離が240mと短いため、外枠に入った馬は外々を回らされることが多く、特に多頭数の外枠は不利となる。
下りをスムーズに回ってきた逃げ、先行馬が勢いそのままになだれ込むパターンが多いのだが、3コーナー手前から一気にポジションを上げて捲った馬のアベレージも高い。すなわち、直線入り口でのポジションが大きく反映される。とはいえ、ゴール前の急坂も忘れてはならないポイントで、オーバーペースで坂を迎えた馬は差し馬の餌食となってしまう。
デビュー戦で慎重となるのか、2歳、3歳と共通して新馬戦はテンの入りが遅く、終いの瞬発力勝負になることが多い。その他のクラスでは淡々としたラップを刻むレースが多く、前々のポジションで決め手を生かした馬の数字がいいのも頷けるデータだ。

中山芝1800M

スタンド前の直線半ばからスタート。最初のコーナーまでが205mと短く、スタート後すぐに急坂を上がるため、極端に速いペースにはなりにくい。従ってスンナリと前のポジションを取った馬が有利で、内枠に入った逃げ、先行馬の成績がいい。コーナーを4つ回るため、外々を回らされるとその分ロスが大きくなって厳しくなる。
上がりの平均タイムがクラス別で大きな差がなく、上がりの競馬にはなりにくい。前半から中盤のペースが勝ちタイムの差となって出てくる。

中山芝2000M

牡馬クラシック第1弾・皐月賞が行われるコース。1800mのスタート地点から200m下がったところがゲートとなり、1コーナーまでの距離は405m。最初のコーナーまでの距離が十分あり、テンの2F目に激しい先行争いが起きる傾向。ただし、1コーナーを過ぎると落ち着くため、ペースはさほど速くはならない。
脚質的には先行馬が強く、更に後半は長くいい脚が求められる。ゴール前の急坂を2度超えるため、タフさも要求される。また、マクリがハマり易いのも特色であるように、騎手の腕一つで結果を左右することも少なくはない。母数は少ないのだが、マクリで結果を残している代表例は戸崎圭太騎手だ。
外枠が幾分有利で、秋の9月開催は野芝がメインで時計が速くなる。この開催に関してはタフさに加え、持ち時計にも注意を払いたい。近年は馬場整備の向上もあってか、枠の有利不利は少なくなってきている。

中山芝2200M


直線の入り口がスタートで、1コーナーまでの直線距離は432m。外回りコースを使用するため、2コーナーまでは緩やかなカーブ。また、4コーナーまでも緩やかなカーブを描くコースで平均ペースになりやすい。
向こう正面の下りも手伝って、道中のペースが落ちないため、3コーナーからの仕掛けが重要なポイント。マクリも度々見られる。脚質的には先行馬が有利。最後の直線は310mと短いが、クラスが上がるにつれて逃げ切りは難しくなる。また、直線一気も難しい。末脚の持続性、すなわちスタミナと底力が要求される。
リピーターが多いのも特徴で、1度このコースで好走を見せた馬は次走以降も注意を払いたい。

中山芝2500M

暮れの総決算であるグランプリ・有馬記念が行われる舞台。外回りの3コーナーからスタートし、最初の4コーナーまでの距離は192m。スタンド前の直線を2度通過するが、ここで巻き起こる大歓声は暮れの風物詩だ。
ジェンティルドンナが勝った2014年の有馬記念は、同日の1000万特別グッドラックハンデより勝ち時計が1秒以上遅かったという例があるように、道中はゆったりと流れることも多い。かといってレース全体のレベルが低いのかというとそうではなく、残り1000mあたりからは非常に激しい攻防となる。ジョッキーの仕掛けが勝負の分かれ目となり、まさに腕が問われるコースといえる。
4角先頭で押し切るのは至難の業で、直線一気も難しい。コーナーを6つ回るため、ロスなく立ち回れる先行馬が有利。2200m同様にスタミナと底力が要求される。このコースでの好走歴はもちろん、ローカルの2600mで好走実績を持つ馬も要注意。
1番人気の取りこぼしが多いのも特徴。勝率、連対率は2番人気の方が高く、複勝率こそトップだが、そのアベレージは51.5%。およそ2回に1回は馬券圏外に消えている。

中山競馬場 ダートコース 解説

中山ダート1200M

2コーナー奥の芝コースからスタートし、3コーナーまでの距離は502m。この間、緩やかな下り坂で、芝コースからのスタートというのもあって、前半のラップは非常に速くことがあり、オープンクラスになると芝並みの高速ラップが出ることもある。
ダートの短距離戦で基本的には逃げ、先行馬が有利なのだが、先行勢が飛ばしすぎると直線の坂でバッタリ止まるというシーンも。各馬の地力はもちろん重要だが、逃げ・先行馬の数、その地力による展開の見極めがひと際重要となる。
芝コースを長く走れる外枠が有利なのは、このコースのセオリー。揉まれずに先行して押し切るというパターンが多い。注意したいのは、内枠でもダッシュ力のある馬が楽に先手を取れれば、それはそれでロスなく運べるため、「内枠だから」と決めつけるのは危険。様々なシチュエーションがあるため、予想のし甲斐があるコースといえるだろう。

中山ダート1800M


スタンド前直線の入口からスタートして最初のコーナーまでの距離は375m。最後の直線距離は中央4場では最短の308m。コース全体の高低差は4.4mで、JRA10場の中で最も起伏に富んでいる。スタート直後から急坂を駆け上がり、向こう正面は下り坂。3~4コーナーを回って再び直線の急坂となる非常にタフなコースで、砂が深いことも相まって最後は我慢比べとなる。
脚質は逃げ、先行馬が圧倒的に有利で、マクリも決まる。最後の直線では前に行った馬も、後ろにいる馬も同じ脚になるというレースが多々見られ、4コーナーでのポジションは非常に重要。下級条件では上がり3F40秒を超えることもあり、スピードよりもバテないパワーが要求される。
最初のコーナーまでの距離があるため枠の有利不利は少ない。特注データとしてキンシャサノキセキ産駒が高いアベレージを残しているのは注目。4勝を挙げているロードシャリオの活躍が大きいが、巧者が生まれやすいコースでもあり、今後の動向を注視したい。

中山ダート2400M


向こう正面の直線半ばからスタート。最初のコーナーまでの距離は209mで、高低差4.4mのタフな中山コースをおよそ1周半する、何よりもスタミナが問われる特殊条件。施行条件は古馬500万と1000万クラスの2つ。
脚質は他の中山ダートコース同様、前へ行く馬が有利なのだが、1800mで見られるようなマクリはほとんど決まらず、ペースが落ち着くまでに好位のポジションを取って直線を迎えたい。そして、穴党必見のデータは1番人気の信頼度。1番人気の成績が2番人気の馬よりも低く、特に単勝オッズ3倍を超えた混戦時は危険。また、特殊な施行条件という事もあり、リピーターもよく見られる。好走歴がある馬は要注意。

阪神競馬場 芝コース 解説

阪神芝1200M

向こう正面の半ばからスタートで、3コーナーまでの距離は243m。内回りコースでコーナーまでの距離が短いため、枠は内が有利。ただし、揉まれやすい最内枠はマイナス。2枠の数字が頭一つ抜けている。
スタート直後から緩やかな下りで、残り900mあたりから勾配が増し、直線半ばまで下りが続く。ゴール前の直線は350mで、残り約200m地点から上りの急坂が待っている。スタートから坂を下ってくるため、勢いの付いた逃げ、先行馬がそのまま押し切るパターンが多く、特にAコースは逃げ切りも多い。ただし、前が速くなる上級条件では差しも決まる。

阪神芝1400M


1200mのスタート地点から200m後ろに引いた2コーナー奥のポケットがスタート地点で、内回りコースを使用。スタートして平坦~下り坂となるためテンが速くなる傾向がある。脚質や枠の特徴は1200mと似ているが、3コーナーまでの距離が443mと長くなるためか、揉まれずに行ける1枠のアベレージがグンとアップする。また、1200mよりクラスが上がるに連れて差し馬の成績が上昇する。
2つのコーナーではそれぞれ膨らむため、馬群が横広になりがちで外の馬の距離損は無視できないが、最初の長い直線でそれぞれポジションを確保できるため枠順にはさほどこだわる必要はない。数頭で雁行した場合に外が不利になる程度である。
1番人気の信頼度が低く、勝率、連対率、複勝率は2番人気とほぼ互角の数字になっている。

阪神芝1600M

牝馬の晴れ舞台である桜花賞阪神JFが行われるコース。2006年12月の外回りコース誕生で、スタート地点が1コーナーのポケットから向こう正面へ。これにより桜花賞阪神JFとも様相が大きく変わった。最初のコーナーまでの距離は444m。外回り682mの3~4コーナーを越えた後、474mある最後の直線での追い比べとなる。
ゆったりとした流れになることが多く、基本は平均~後傾ラップの瞬発力勝負。直線ゴール前には高低差1.8mの急坂が待ち受けており、京都芝1600m(外回り)に比べて差しが届きやすい。テン3Fがそれほど速くないにも関わらず下級条件から差し馬の台頭が目立っており、速い脚を使えれば位置取りはあまり問われない。

阪神芝1800M

芝1600mスタート地点から200m下がった2コーナーポケットからスタート。3コーナーまで665mとたっぷり距離があり、枠順の有利不利はほとんどない。芝1600mと傾向はだいたい同じだが、外回りで直線が長いため、OPクラスでも前半1000m通過が1分を切るか切らないかのゆったりした流れが多い。
残り600mからの決め手が勝負のポイント。直線に入る手前から再加速する形となるので、緩急に対応できるかどうかが問われる。また、3~4コーナーのカーブは距離が長く、大外を回ると距離損になるので、できれば馬群の内に入れて回りたい。

阪神芝2000M

内回りコース使用で、2006年の改装前と同様のコース形態。スタンド前直線からスタートし、1コーナーまでの距離は325m。スタート直後に上り坂があるため、あまりペースは速くならない。ただし、内回りコースのためか、外回りの1600mや1800mほど瞬発力勝負にはならず、むしろゴール前の坂を力強く越えられるタフさが要求される。
基本は先行有利となっており、古馬の上級条件でも馬券の中心は先行馬。枠順、メンバー構成からスムーズに先行できそうな馬を狙いたい。そこに穴馬が隠れているかも。

阪神芝2200M


春のグランプリ・宝塚記念が行われるコースで、外回り4コーナー出口からスタート。3~4コーナーは内回りコースを使用。1コーナーまでの距離が525mと長く、スタートが下り坂ということで前半は速いラップになりやすい。ただし、向こう正面からはペースが落ち着き、全体を通してはゆったりとした流れになる。前が快調に飛ばすと隊列は縦長になりやすい。
内回りのため、瞬発力よりも長くいい脚を使う持続力勝負。スピードの出る前半でタメて、後半で前の馬よりもさらに長い脚を使うことが要求される差し馬は展開が不利。後方一気も殆ど決まらず、スピードを持続できる先行馬を狙うのがセオリーだ。ただし、宝塚記念は例年、テンから緩みないハイペースになることが多く、下級条件とは異なり、ラップが大きく前傾するのが特徴。梅雨時で馬場が悪化しやすいことも影響しているのだろう。持続力に富んだ差し馬の活躍が目立っている。
コース形態から枠は内めが有利なのだが、集計期間内のデータでは5枠の連対率が頭一つ高かった。また、1つ外の6枠は平均人気が最も高かったが、連対率は最低だった。

阪神芝2400M


スタート地点は2000mと同じで、こちらは外回りコースを使用。基本はスローの瞬発力勝負で、とにかく速い上りが求められ、このコース唯一の重賞である神戸新聞杯では34秒前後の決め手が必須。下級条件でも34秒~35秒台前半のラップが刻まれる。
決め手があれば4角のポジションはさほど問われない。流れさえ向けばマクリも決まる。

阪神競馬場 ダートコース 解説

阪神ダート1200M

向こう正面の2コーナー出口からスタートして3コーナーまでの距離は342m。スタート後200mは平坦で、その後は緩い下り坂が続き、ゴール前に急坂が待っている。最後の直線は352m。
脚質は逃げ・先行が有利。ダートの短距離ゆえに前傾ラップとなるのだが、スタート後の直線が短いためか、同じ阪神ダート1400mに比べてもそこまでテン争いは激しくならない。1400mで速いペースを経験した逃げ・先行馬の距離短縮が穴の狙い目になる。一方で、最後の急坂が控えるだけに、京都のダート1200mよりは前残りにはなりにくく、クラスが上がるとこの傾向が顕著になる。
枠は4枠の勝率が少し高いことを除けばほぼフラット。好位から器用に立ち回れる馬を狙いたい。

阪神ダート1400M

ダート1200mのスタート地点からそのまま200m延長した芝のポケット部分がスタート。3コーナーまでの距離は542mで、スタートから芝を走るためテンのラップが速くなり、同じ阪神でも1200mより速いラップを刻むことが多々ある。
オーバーペースになることが多いため、逃げ切りは難しく、前を見ながら競馬が出来る先行馬が有利。先行馬が早めに逃げ馬を潰しに行くと、それらを狙い澄ました差し馬が台頭する。1200m同様、クラスが上がると差しが強くなる傾向がある。
枠は芝の部分を長く走れる外枠が有利。この部分は1200mとは違った傾向が出ている

阪神ダート1800M

スタート地点はスタンド前直線にある上り坂の手前で、1コーナーまでの距離は303m。コースの形状からは、各馬のポジションが定まる前に1コーナーに入るため、内枠の馬は揉まれてしまうケースが多いのだが、期間内の集計では1枠、2枠の勝率がやや高くなっている。勝ち切るという点では内有利だが、連対率、複勝率ベースで見ると、ほぼフラットとなっている。
逃げ・先行が有利だが、直線の坂のためか京都ダート1800mに比べて、全体時計、上がりともかかる。「スピードの京都、パワーの阪神」は頭に入れておきたい。また、早めに前を取りたい馬が殺到してオーバーペースになると差し馬が飛んでくることも。逆にペースが緩みすぎるとマクリが決まることもある。レース前半のペース、ポジショニングの推理は重要だ。

阪神ダート2000M


芝内回りの4コーナーポケットからスタート。最初の芝部分がおよそ80mと長くないため、純粋なダート馬でもあまり無理することなくポジションが取れる。1コーナーまでの距離はおよそ500mで、平坦部分が1800mよりも長いため前半のラップは2000mという距離からすると速く流れる。ただ、その後はペースが落ち着き、最後は決め手比べ。もちろんゴール前には急坂が待っているため、スタミナも問われる。
脚質は好位で脚を溜めることが出来る先行馬が有利。枠番別ではなぜか7枠の勝率が頭一つ抜けている。また、5枠より外の4枠の単勝回収率がプラスとなっている。

京都競馬場 芝コース 解説

京都芝1200M

向こう正面の直線半ばがスタート地点。最初のコーナーまでの距離はおよそ320mで、上り坂が続くため他場の1200mほど前傾にはなりにくい。坂を上り切ると4コーナーからは平坦。直線も短いため逃げ・先行馬が有利となっている。
また、内回りで3~4コーナーの角度が急なため、頭数にかかわらず内枠有利。インコースに入った先行馬から入るのがセオリーだろう。

京都芝1400M内回り

京都芝1400mは内・外回りがあるが、内回りは2~3歳の新馬、未勝利、500万クラスの下級条件で行われている。向こう正面奥のポケットがスタートで、3コーナーまでの距離はおよそ520m。
直線が短く、また、下級条件はもともと強い馬が先行するので、先行馬の成績が良い。先行勢がコーナーをロスなく走れるため、差し馬は距離損が生じて不利となる。

京都芝1400M外回り


内回りが下級条件で使われるのに対し、外回りは上級条件で重賞は全て外回りコースで行われる。スタートから3コーナーまでの距離は512m。3~4コーナーは内回りよりもアップダウンがきつく、下りでスピードに乗るため、4コーナーの出口で馬群が広がりやすく、そこを狙い澄ました差しも度々決まる。直線も400mほどあり、実力馬が力を発揮しやすい舞台となっている。
短距離戦で先行馬が有利であることには間違いないが、前記のコース形態もあって、内回りほど逃げ・先行馬中心の競馬になるわけではない。外回りはゴール前直線が76m延びることで、差し馬も届く。展開次第ではどの脚質でも戦えるので、まずはメンバーの脚質をチェックしたいコースだ。また、下級条件の内回り1400mで逃げ切った馬が、外回り1400mに替わって後続に捕まるケースが目立つ。

京都芝1600M内回り


2~3歳の新馬、未勝利、500万条件で施行されるコース。クラスが上がると外回りコースが使用されるが、施行数自体は内回りの方が倍近くあるので馬鹿にはできない。
向こう正面ポケットからスタートして、3コーナーまでの距離は716m。枠順は基本フラットだが、集計期間では7枠の数字があまり良くなかった。施行されるのが下級条件のみということもあり、テンはそこまで速くはならず、また直線も短いためマイル戦にしては差しが決まりにくい。
古馬は外回りしかないのであまり気にする必要はないが、2,3歳では内回りで勝ち上がった後、同じ1600mでも外回りにコースが替わっているケースがあるので注意。

京都芝1600M外回り


マイルCSや、京都金杯シンザン記念などが行われるコース。向正面直線を2コーナー側に延長したポケットからスタート。3コーナーまでの直線距離は(Aコース時)712mと長く、まるで新潟の直線競馬のように出たなりで横広の状態のまま先行争いになる。よってテンからペースは速めで、中盤で緩むことも少ない。
向正面から徐々に坂を上っていくような形状で3コーナーで頂上に達し、4コーナーにかけて下る。淡々とした流れになりやすく、脚をタメることが出来るかどうかがポイントとなる。かつては先行~差しが主格を担っていたが、近年は逃げ馬の活躍も増えている。
長い向正面と直線に近い3~4コーナー、400mほどの最後の直線。実力馬がスピードに乗って好走しやすい舞台。ゆえに、実力のある人気馬は信頼度が高い。穴を狙うなら、スローになった時の前残りか、近走で差し届かずにいたような馬を狙いたい。

京都芝1800M


向正面直線を延長した2コーナー奥のポケットからのスタート。3コーナーまでの直線距離が約900mと長い特殊なコース形態。向正面で逃げ・先行馬が飛ばすと、馬群がかなり縦長になる。
3コーナーの坂の上りでペースが落ちるが、下りでペースがまた速くなり、そのままの勢いで直線へ。急→緩→急と、起伏のあるラップになることが多いのが特徴。
2つしかコーナーがなく、直線が平坦ということもあって、全体時計は他の競馬場より速くなる。各馬の上がり差がつきにくいため直線だけで差し切るのは難しく、差し・追い込み馬はペースが緩んだところで前との差を詰めておく必要がある。外回りということもあって差し馬優勢ではあるが、追い込み一手の馬もまた苦しいということ。
1番人気の勝率は45%、複勝率も8割弱あり、人気馬を素直に信頼して良いだろう。ヒモで買えるのも5番人気までで、6番人気以下はガクッと数値が落ちる。無理な穴狙いは避けるべき。
秋華賞が行われるコースで、スタンド前の直線半ばからスタートして、1コーナーまでの距離は309m。1コーナーまでの距離が短く、先行争いが激しくなりがちなのだが、下級条件では向こう正面でペースが緩み、息の入った先行馬が短い直線でなだれ込むというケースが多い。一方で秋華賞のように中盤も淀みなく流れると先行馬が苦しくなり、差しや追い込み馬が台頭する。
ゴール前の直線が短く、先行有利のように見えるが、コーナーでゴチャつくため先行馬は馬群で揉まれやすく数字以上に消耗しやすい。長い脚よりも、一瞬の脚が求められる。
乗り難しいコース形態で
内回りコースの直線入り口付近からスタート。直線が平坦でテンの入りは速くなるが、1コーナーまでの距離は397mと長く、それまでにほぼ位置取りが決まり、外回りでバックストレッチも長いため、ゆったりとしたペースになることが多い。
古馬のレースは上がりの速い競馬が多く、下り坂で一気にペースが速くなる。そのまま最後の直線でどこまでトップスピードを維持できるかの勝負。一瞬の切れよりも、スピードの持続力が問われる。
ある程度の位置を取らないと差し届かないことが多い。道中のペース、展開次第で逃げ・先行馬の行った行ったになり、レース展開を読むことが重要。

京都芝2400M


スタートは1コーナー奥のポケットでスタンド前の直線を目一杯使っての先行争いが繰り広げられる。1コーナーまでの距離はおよそ600mで、ゴール板を越えるあたりではだいたいの位置取りが決まり、1コーナーに入るまでにはペースが落ち着く。通常はここで一息入るため、芝2200mに比べて前有利になる。
そうしたコース形態から、スローで流れての上がり勝負。ペースによっては強い差し馬でも前の馬に追いつかないことがしばしばある。一方、緩いペースを嫌った馬が3コーナーでマクリを打ってくるケースも見られ、そうなると展開が乱れることもある。

京都芝3000M


かつてはメジロデュレンメジロマックイーンの兄弟が菊花賞の前に走った嵐山Sというのがこの距離で行われていたが、現在は菊花賞万葉Sの年2レース。向こう正面の上り坂途中からスタートし、外回りを1周半。6つのコーナーを回る。最初のコーナーまで208mと距離は短いが、長丁場とあってペースは速くならない。
コーナーが6回あるため、内をロスなく運んだ馬が有利。スタートしてすぐにコーナーを迎えることからも、内枠有利の傾向にある。豊富なスタミナが必要なのはもちろん、近年は折り合いと瞬発力も試される。

京都芝3200M


年に1度、天皇賞(春)のために使用されるコース。向こう正面半ばからスタートして最初のコーナーまでは417m。1周目の丘はゆっくり上り下りし、2回目の坂の上りあたりからペースが速くなり、一気に下ってゴールまで流れ込む。
道中のペース次第で、レースの上がりが34秒台前半になることもあれば、36秒台に突入することも。よって逃げ馬、鞍上のタイプはシッカリと把握しておく必要がある。ただし、キタサンブラックのような実力馬はともかく、スタートからの逃げ切りはほぼない。レース途中で主導権を奪って押し切った12年ビートブラックの例もあるが、スローペースで逃げても決め手のある馬に交わされる。基本は逃げ切りは困難なコースと言える。
とは言っても、直線だけの追い込みで勝つのも難しい。2周目の坂から徐々にポジションを上げ、ロングスパートで押し切るというのが勝ちパターン。自ら位置取りを押し上げることが出来る機動力が欲しい。また、道中の距離損が少ないにこしたことはない。よって、内枠が有利となりやすい。

京都競馬場 ダートコース 解説

京都ダート1200M

向こう正面の2コーナー入り口からスタートし、3コーナーまでの距離は410m。1F通過後から緩やかな上りが3コーナー手前まで続く。激しい先行争いが3コーナー過ぎまで続くことがあるが、坂の下りで勢いが付き、直線も平坦ゆえに前がなかなか止まらない。4コーナーで先行馬が後続を突き放してしまえば行った行ったになりやすい。
ダートの短距離戦はクラスが上がるほど前の流れが厳しくなり、差し馬の台頭が増えてくるのだが、このコースは若干差し馬の比率が上がるくらいで前に行く馬が圧倒的に有利となっている。
2コーナー奥の芝ポケット部分からスタート。1200mからの延長分はほとんど芝で、芝部分を走る距離は150mほど。外枠は更に30mほど長く走ることになるが、同じ芝スタートである阪神の1400mや東京の1600mほど外枠有利とはなっていない。
3コーナーまでの距離は610mと長く、スタート後に芝を走るため、1200mよりもテン3Fが速くなることが多い。下級条件ではコース形態もあってスピードに任せた粘り込みも多く見られるが、クラスが上がると前傾の度合いも大きくなり、押し切りは困難。差し馬が多く台頭する。
スタンド前の直線半ばからスタートして、1コーナーまでの距離は286m。ダ1800mの日本レコードが出ているように、どの競馬場よりも速い時計が出るスピードトラックだ。
となれば、やはり内枠の逃げ・先行馬が有利。ポンと出てすぐにコーナーに入ってしまえば、コーナリングで更に前へ。馬場が軽いのもあり、その分の貯金は大きく、結果的に最後まで持たせてしまうものとなっている。 人気薄でも逃げ馬には注意を払いたい。ペースが緩んだときには一気のマクリが決まることもあり、ジョッキーの腕の見せどころとなる。外枠の馬はかなりの確率で外を回されることになり苦戦の傾向。
重賞のみやこSで差し馬が台頭しているように、クラスが上がるとテン争いが激化。逃げ切ることは難しく、差し・追い込みが有利となる。当然、高配当が出やすい。

京都ダート1900M


ダート1800mのスタート地点より、100m後ろからスタート。1800mとほぼ同様の流れになるが、スタート後の直線が長い分、枠順の有利不利は緩和されている。
脚質はやはり逃げ・先行馬が圧倒的に有利。直線に入ったところで好位に付けていなければ勝ち負けは難しい。4角10番手以下から差し切った馬はわずか3頭。馬券は先行力のある馬を中心に組み立てるべき。

新潟競馬場 芝コース 解説

新潟芝1000M


直線ではあるが、坂のUpDownは存在する。スタートから270mは穏やかな上り、続く200mは下り、その後少しの上下のあとは平坦。最初にかなり追うが、最初から最後まで目一杯というわけではない。スタートで加速してトップスピードに達したあたりでちょうど上りから下りへ転じることもあり、2ハロン目の下りが一番速い。そこで一息入り、残り400mあたりから再び加速。半数以上が脱落し、5ハロン目は残った馬たちがどこまで粘れるかの勝負になる。
以前よりも外枠有利ではなくなったが、それでも内目の枠はひと息。中枠〜外枠が好成績を収めている。開催が進むと、外回り・内回りと共有する部分の芝が徐々に傷んでくる。そうなると完全に外枠有利となり、馬群が外へ外へと殺到するようになる。追い込みはなかなか決まらないが、中団からなら十分に差し届く。そこまで先行力にこだわる必要はない。

新潟芝1200M


向こう正面の直線入口からのスタートで、3コーナーまでの距離は448m。3~4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り坂のため、スピードが落ちない。また、最後の直線距離はローカル場では最長の359mあって、ハイペースで止まった逃げ馬を持続力のある先行馬、差し馬が抜け出すといったパターンが多い。
施行数の多い3歳未勝利、古馬500万ともに上位人気が強く、2歳戦もその傾向。しかし、施行数が少ないが、メインや後半に組まれて目に触れる機会が多いところで、荒れている傾向があり、そのイメージのまま下級条件で穴狙いに走ると危険。言い換えれば、後半に組まれているレースは思い切った穴狙いが出来る。

新潟芝1400M


向正面の延長されたポケットからのスタートで、内回りコースを使用。3コーナーまでの直線距離は648m。外回り芝1600mよりも長い。
テンは速くなる傾向で、下級条件から上級条件まで一様に前半が速い前傾ラップ。1200m戦やダート戦のようなラップ推移になることが多い。
古馬戦では差し馬が若干優勢だが、施行数の多い未勝利戦ではやはり先行有利。追い込みは滅多に決まらない。ハイペースに強い先行馬の粘り込みを狙うのが基本と言える。

新潟芝1600M

向正面からのスタートで3コーナーまでの直線距離は548m。2歳新馬以外は前半600m通過が35秒台と速く、古馬の上級条件では34秒台に突入することも珍しくない。
芝1800m同様、コーナーで一旦緩み、日本一長い659mの直線での上がり勝負。急→緩→急の典型的なラップになった場合に逃げ切るのは至難の業。上手く前々から押し切るためには、道中で極端にペースを緩めず、直線の入り口までに後続とのリードを広げておく必要がある。
馬券の狙いはやはり差し馬。特に、新潟コース実績がある馬は要注意。他コースで凡走が続いていても、新潟コース替わりでパフォーマンスを上げてくるケースは多い。

新潟芝1800M


芝1200mと同じ地点からのスタート。外回りを使用するため、3コーナーまでの直線距離は748mとかなり長い。
そのため、前半600m通過が未勝利、500万の下級条件でも35秒台前半と速くなる傾向。その後、中盤で一旦ペースが落ちるが、後半に再度加速する起伏の激しいラップになりやすい。やはりテンに脚を使わされる逃げ・先行馬は苦戦。施行数の多い3歳未勝利、古馬500万を見ると、差し馬が圧倒的に優勢で、追い込みも逃げ・先行と同じくらいの割合を占める。
先行力よりも、タメて速い脚を使えるかどうかが重要。他コースであと一歩足りない馬が、新潟芝1800mで差し届くケースは多い。逆に、このコースを前々から押し切った馬は昇級しても通用するだけの下地があると見ていいだろう。

新潟芝2000M内回り

2000mの内回りコースが使われるのは2歳戦と3歳未勝利。内回りコースの4コーナー出口からスタートして最初のコーナーまでの距離は436m。1~2コーナーを緩やかに上り、3~4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り。最後の直線は359mで、全体としてはフラットなコースとなっている。
未勝利戦が多いため、ペースはスローになりがち。勝負どころでペースが乱れると前の馬が苦しくなって差し馬が台頭してくる。“下級条件の内回り”というイメージほど先行有利ではないことに注意。

新潟芝2000M外回り

2000mの外回りコースは古馬(3歳以上混合)のレースで使用され、内回り芝1400mと同じ地点からのスタート。3コーナーまでの距離は948mと非常に長く、3~4コーナーはスパイラルカーブでやや急な下り坂。日本最長を誇る659mの直線はほぼフラットとなっている。
道中のラップは1800mと似ていて最初の1ハロンをゆっくり入ってその後ペースが上がり、中盤でペースが緩んで、最後の直線は瞬発力勝負。そうなると逃げ馬や力のない先行馬は苦しく、瞬発力に秀でた差し馬が有利となる。
こうした条件に強いのはやはりディープインパクト産駒。出走頭数が多いこともあるのだが、全体のアベレージも高い中で1頭抜けた勝鞍を挙げている。また、シンボリクリスエスゼンノロブロイといったスタミナが勝った種牡馬も成績がいい。

新潟芝2200M


スタンド前の直線からスタートして、1コーナーまでの直線距離は636m。内回りコースを通って最後の直線は359m。前半速めのラップで進み、向こう正面で完全にペースが緩んで3~4コーナーから再びペースアップという緩急のあるラップを刻むことが多く、逃げ馬はかなり苦戦している。
外回りコースのような瞬発力は必要とせず、中団前めから渋太く脚を使った馬が好成績を挙げている。

新潟芝2400M

外回りコースの4コーナーポケットからのスタートで、2200mのスタート地点から更に200m延びた地点。よって1コーナーまでの直線距離は836mとなる。
施行クラスは3歳未勝利と古馬500万。1000万特別は14年に1鞍のみ行われている。向こう正面でペースが緩むのは2200mと同じで逃げ馬は苦戦。2200mより差しやマクリが決まりやすい。ただし、後方一気の差し切りは2200m同様厳しい。

新潟競馬場 ダートコース 解説

新潟ダート1200M

向こう正面の約100mある芝ポケットからのスタートして3コーナーまでの直線距離は525m。JRAのダートコースで最も高低差が少ない。芝スタートでテンは速くなるが、下り坂スタートの中山ほどではなく、競馬場全体が横長でコーナーの角度がキツイこと、直線が長いこともあって、3角~4角(残り600m~400m)で一旦、息が入ることが多い。
直線が平坦であるため、脚質は逃げ・先行馬が圧倒的に有利。4コーナーを先頭で回ってきた馬はおよそ半数が連対を確保している。また、芝スタートで中山ほどではないにしろ、外枠有利の傾向が出ている。注目データとしては施行回数が多い下級条件は人気馬の信頼度が高く、クラスが上がるにつれて先行激化が増えて、波乱度が増してくる。

新潟ダート1800M

最後の直線に入ったところからのスタートで、1コーナーまでの直線距離は389m。前半は速めに流れる傾向も、コーナー角度がキツイため、道中のペースは落ち着きやすい。また、平坦コースでもあるため、道中うまく息を入れた先行馬がもうひと踏ん張りして前残りとなるケースが多い。
コーナーのキツさのため、1200m戦同様、外々を回らされる馬や、後方待機馬は不利。少々ペースが速くなっても好位のポジションを取り切るのが得策。他のコースでオーバーペースに巻き込まれてしまった逃げ・先行馬の反撃には注意。
伏兵の粘り込みもしばしば見られるが、3歳の重賞レパードSを含むオープンのレースは人気どころがシッカリと人気に応えている。

福島競馬場 芝コース 解説

福島芝1000M

当該条件のレース数が減ってきている。現在は2歳新馬のみという状況。
そのうち開催がなくなるかもしれない。
向う正面直線の上りが急になる手前からの上りスタート。スタート直後が上り坂なので、
テンのスピードの乗りがやや遅いが、大半の決着は逃げ・先行馬で決まる。早めに
コーナーに飛び込める上にインぴったりを回れる逃げ馬が強いのは当然だろう。

福島芝1200M

向う正面ポケットからのスタート。3コーナーまでの直線距離は412mで、向う正面はずっと上りが続く。距離的に逃げ・先行有利であることは確かだが、テンで長く競り合うと前崩れの展開になって差し馬が台頭するシーンもある。 枠順の有利不利は少ないが、先行馬であれば内枠にこしたことはない。逃げ・先行馬がどれほどいるか次第で狙いを変えていきたいコースだ。

福島芝1800M

前後半差があまりない平均ペースになりやすいコース。ただし、ローカル小回り芝1800mの中では最も1コーナーまでの距離が長く(約305m)、他場に比べ、テン3Fは若干速くなる傾向にある。
レースの大半を占める3歳未勝利、古馬500万下では前へ行く馬が特に有利。直線が短いため、極端な追い込みが決まることは滅多になく、基本的には前が残りやすいコースと言える。下のラップをみていただければわかる通り、前後半のペースの差がほぼなく、先行力と持続力が求められるコースだ。

福島芝2000M

スタンド前直線を延長したポケットからスタート。ポケットはコースで一番高い4コーナーのさらにバンクの外側にある。下りスタートで最初の直線が約500mと長いため、テンは1800mよりも速くなる。向正面で馬群が縦長になりいったん落ち着くが、3コーナーから再びペースがあがり、4コーナーの下りで加速して直線へ。先行馬と差し馬が激突し、直線は激しい追い比べになる。
1800mよりも前傾ペースになりやすく、展開一つで追い込み馬が間に合うこともあるが、やはり小回りコース。勝ち馬の中心は先行馬。先行力があり、消耗戦に強い、渋太いタイプの馬が狙い目だ。

福島芝2600M

向う正面直線の上り途中からスタート。最初の3コーナーまでの距離は212m。上りスタートなのでそれほどテンは速くならないが、3コーナーでたいがい内外の馬が先頭に並ぶ形になり、速いまま下りの4コーナーに入って並びが決まり、スタンド前直線に向いて縦長になる。最後の3〜4コーナーでは先に後続を突き放した馬をめぐって先行馬が追い詰めの激しい攻防。
コーナー6回を回るので内枠有利。差し馬は内外に関係なく距離損は必至。長距離は如何に距離損なく乗れるかが重要で、枠順より騎手にこだわったほうがいいかもしれない。