調教番長の競馬部

調教番長の競馬に関する勉強部屋です(^^♪

阪神競馬場 芝コース 解説

阪神芝1200M

向こう正面の半ばからスタートで、3コーナーまでの距離は243m。内回りコースでコーナーまでの距離が短いため、枠は内が有利。ただし、揉まれやすい最内枠はマイナス。2枠の数字が頭一つ抜けている。
スタート直後から緩やかな下りで、残り900mあたりから勾配が増し、直線半ばまで下りが続く。ゴール前の直線は350mで、残り約200m地点から上りの急坂が待っている。スタートから坂を下ってくるため、勢いの付いた逃げ、先行馬がそのまま押し切るパターンが多く、特にAコースは逃げ切りも多い。ただし、前が速くなる上級条件では差しも決まる。

阪神芝1400M


1200mのスタート地点から200m後ろに引いた2コーナー奥のポケットがスタート地点で、内回りコースを使用。スタートして平坦~下り坂となるためテンが速くなる傾向がある。脚質や枠の特徴は1200mと似ているが、3コーナーまでの距離が443mと長くなるためか、揉まれずに行ける1枠のアベレージがグンとアップする。また、1200mよりクラスが上がるに連れて差し馬の成績が上昇する。
2つのコーナーではそれぞれ膨らむため、馬群が横広になりがちで外の馬の距離損は無視できないが、最初の長い直線でそれぞれポジションを確保できるため枠順にはさほどこだわる必要はない。数頭で雁行した場合に外が不利になる程度である。
1番人気の信頼度が低く、勝率、連対率、複勝率は2番人気とほぼ互角の数字になっている。

阪神芝1600M

牝馬の晴れ舞台である桜花賞阪神JFが行われるコース。2006年12月の外回りコース誕生で、スタート地点が1コーナーのポケットから向こう正面へ。これにより桜花賞阪神JFとも様相が大きく変わった。最初のコーナーまでの距離は444m。外回り682mの3~4コーナーを越えた後、474mある最後の直線での追い比べとなる。
ゆったりとした流れになることが多く、基本は平均~後傾ラップの瞬発力勝負。直線ゴール前には高低差1.8mの急坂が待ち受けており、京都芝1600m(外回り)に比べて差しが届きやすい。テン3Fがそれほど速くないにも関わらず下級条件から差し馬の台頭が目立っており、速い脚を使えれば位置取りはあまり問われない。

阪神芝1800M

芝1600mスタート地点から200m下がった2コーナーポケットからスタート。3コーナーまで665mとたっぷり距離があり、枠順の有利不利はほとんどない。芝1600mと傾向はだいたい同じだが、外回りで直線が長いため、OPクラスでも前半1000m通過が1分を切るか切らないかのゆったりした流れが多い。
残り600mからの決め手が勝負のポイント。直線に入る手前から再加速する形となるので、緩急に対応できるかどうかが問われる。また、3~4コーナーのカーブは距離が長く、大外を回ると距離損になるので、できれば馬群の内に入れて回りたい。

阪神芝2000M

内回りコース使用で、2006年の改装前と同様のコース形態。スタンド前直線からスタートし、1コーナーまでの距離は325m。スタート直後に上り坂があるため、あまりペースは速くならない。ただし、内回りコースのためか、外回りの1600mや1800mほど瞬発力勝負にはならず、むしろゴール前の坂を力強く越えられるタフさが要求される。
基本は先行有利となっており、古馬の上級条件でも馬券の中心は先行馬。枠順、メンバー構成からスムーズに先行できそうな馬を狙いたい。そこに穴馬が隠れているかも。

阪神芝2200M


春のグランプリ・宝塚記念が行われるコースで、外回り4コーナー出口からスタート。3~4コーナーは内回りコースを使用。1コーナーまでの距離が525mと長く、スタートが下り坂ということで前半は速いラップになりやすい。ただし、向こう正面からはペースが落ち着き、全体を通してはゆったりとした流れになる。前が快調に飛ばすと隊列は縦長になりやすい。
内回りのため、瞬発力よりも長くいい脚を使う持続力勝負。スピードの出る前半でタメて、後半で前の馬よりもさらに長い脚を使うことが要求される差し馬は展開が不利。後方一気も殆ど決まらず、スピードを持続できる先行馬を狙うのがセオリーだ。ただし、宝塚記念は例年、テンから緩みないハイペースになることが多く、下級条件とは異なり、ラップが大きく前傾するのが特徴。梅雨時で馬場が悪化しやすいことも影響しているのだろう。持続力に富んだ差し馬の活躍が目立っている。
コース形態から枠は内めが有利なのだが、集計期間内のデータでは5枠の連対率が頭一つ高かった。また、1つ外の6枠は平均人気が最も高かったが、連対率は最低だった。

阪神芝2400M


スタート地点は2000mと同じで、こちらは外回りコースを使用。基本はスローの瞬発力勝負で、とにかく速い上りが求められ、このコース唯一の重賞である神戸新聞杯では34秒前後の決め手が必須。下級条件でも34秒~35秒台前半のラップが刻まれる。
決め手があれば4角のポジションはさほど問われない。流れさえ向けばマクリも決まる。